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水紀行 - 千葉その四 姉崎神社(姉埼神社)


姉崎駅前 - 水紀行(千葉その四姉崎神社)


 曇り空の日、姉崎神社の御神水とも御霊泉とも呼ばれる湧水を取水するためにJR内房線「姉ヶ崎駅」に降り立ちました。前日は晴れだったので、これなら取水設備がどのようなしくみでも、心配した雨水混入はないでしょう。姉崎神社は今回、初めて訪ねる場所です。
姉ヶ崎駅前

姉ヶ崎駅前  姉崎神社方向

 駅の東口。駅前ロータリーが立派な割には、高いビルはなく店舗も比較的少ない駅前です。駅を背にして左側、ローソンの横の道を姉崎神社へ向って歩き始めました。

姉崎神社への道 - 水紀行(千葉その四姉崎神社)


 姉崎神社への道は、その先に神社があることをまったく想像させない、どこにでもあるような住宅地の道でした。あらかじめ地図を観て道順をだいたい頭に入れて、地図を持たずに来ました。無事たどりつけるでしょうか。
姉崎神社参道

姉崎神社参道1  姉崎神社参道2

 姉崎駅入口交差点、飲食店の横を直進し道なりに左に曲がると歯医者さんがあり、その先に焼き鳥屋さんがあります。多分ここを左に曲がれば、姉崎神社が見えるはず。

姉崎神社参道3  姉崎神社参道4

 正解でした。久留里街道に出ることができ、道の先に姉崎神社であろう森が見えます。結局、姉崎神社への道は簡単な道順でした。焼き鳥屋さんの角を曲がるところだけがポイントですね。
 なんとなくピンとこない参道。想像するに、京葉工業地帯が急激に開発されるなかで、農地が無計画に宅地へと変わっていったからではないでしょうか。要するに、この町は神社とは全く関係ない形で発達したのでしょう。上総内房海沿いの多くの町に共通することではないでしょうか。

姉崎神社 - 水紀行(千葉その四姉崎神社)


 小高い丘の上にある姉崎神社。夕暮れ時で人影もなく、ひっとりとしたたたずまいでした。
姉崎神社

姉崎神社階段下  姉崎神社階段上

 階段したの鳥居をくぐり、鬱蒼とした木々の間の階段を登ります。けっこうな段数ですが、でも安心して下さい。湧水はこの階段を登らず左に曲がった場所にあります。
 階段を登りきると本殿が見えます。

姉崎神社手水舎  姉崎神社本殿

 手水舎の水は自然水かどうかはわかりません。
 本殿は昭和61年に焼失し、その後再建されたそうですが、姉崎神社はとても古い由来を持つ神社だそうです。

姉崎神社の湧水 - 水紀行(千葉その四姉崎神社)


 姉崎神社の湧水は、「御神水」とも呼ばれているようですが、正しくは「御霊泉」と呼ばれています。姉崎神社がある小高い丘のふもとから湧出していました。

姉崎神社の湧水1  姉崎神社の湧水2

 階段を登る手前を左に曲がった奥に湧水はありました。取水施設はとてもきれいに清掃されていました。地域の方々に大事にされている湧水なのでしょう。
 毎日ここで取水しているというご近所の方に聞いたところによると、水質検査で飲用しても問題ない水質が確認されているそうです。
 取水口が地面に近い場所にあります。ポリタンクを満タンにするには、この場所に準備していただいている柄杓かペットボトルなどが必要でしょう。駐車スペースは数台停められる場所があり、取水にこられた方が停めていました。

姉崎神社の森  姉ヶ崎駅ホームから

 姉崎神社がある丘です。木々が生い茂っています。
 そして帰りの姉ヶ崎駅のホームから撮った姉崎神社がある丘です。帰りに気が付きましたが、駅のホームから見える場所に姉崎神社はありました。
 神社の存在はその地域の鎮守様として大切にされているのが一般的です。この姉崎神社も古くからこの地に住む人たちや新しい住民の方々にも大事いされています。しかし駅周辺の町の構造は、決して姉崎神社との関連を感じる事はできませんでした。経済成長は、町の構造をいびつなものにしています。

 しかし、そんなことに関わり無く湧水は今日今この時もこんこんと湧き出していることでしょう。ミネラル分など含まないが飲用には充分な清冽さを保った地域に大切にされている湧水。姉崎神社の湧水は「日本の名水」のひとつです。「日本の名水」とは、かつて日本列島のいたる場所にあまねく存在した名も無き湧水こそがそれだと私は考えます。


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