めいじじんぐうぎょえん「きよまさのいど」 [ 湧水 ]
「東京の名湧水57選」のひとつ。明治神宮御苑の中にある東京都都市部の貴重な湧水。
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詳細
東京都渋谷区に清冽さを保つ湧水が現存するとは、まったくもって驚きです。明治神宮の森「明治神宮御苑」にその湧水はあります。
江戸時代、この地は加藤家の下屋敷があった場所であり、「虎退治」で有名な加藤清正は「築城の名人」「土木の神様」とも称され実績を残していたことから伝説が生まれ、「清正井(清正の井)」と呼ばれています。実際のところは、この伝説は確認されたわけではないようです。
水源は、御本殿西側権殿敷地(現在の本殿倉庫)付近の小高い丘の地下水で、その地下水がが自然の水路で「清正井」方向へ流れ「清正井」上方斜面から掘り抜き井戸枠に湧出しているとのことです。
水質検査はされておらず飲まないようにとされていますが、その水質は良好で飲用可能な湧水のようです。都会とはいえ、周辺は人的要因での汚染の要因が少なく、それゆえに清冽な湧水が現存するということでしょう。しかし、一般に地下水の水質は常に変化し、さらには濾過層の薄さから考えれば、そのままでの飲用はやはり自己責任でということになります。
明治神宮御苑の入園は有料です。御苑内には「清正井」のほか、「花菖蒲」をはじめ四季折々の草花を楽しむことができ、また「清正井」がつくる湧水池では水と水鳥を楽しむことができます。明治神宮参拝の折にはぜひ立ち寄ってみてはいかがかと思います。
都会の中の貴重な湧水である「清正井」。訪問の際には周辺の環境を汚さないよう気を付け、大切に守っていきたいものです。
画像
参考資料
リンク
アクセス
場所:東京都渋谷区代々木神園町
JR「原宿駅」東京メトロ「明治神宮前駅」下車、徒歩20分
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