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水紀行 - 福岡その弐 飯盛文珠堂


飯盛文珠堂への道 - 水紀行(福岡その弐飯盛文珠堂)


飯盛山の麓にある飯盛文珠堂。飯盛神社下宮のそばにあり、かつては神宮寺と呼ばれていたところです。ここにある「知恵の水」と呼ばれる自然水。「学業祈願」のために多くの受験生たちが訪れるそうです。平日の午後、時間が空いてふと思い立って訪ねてみました。
確か時間制限があり午後6時までだったはず。思い立ったのは午後4時。自然水の採水場は探すのに苦労することが多いのですが、今回は飯盛神社。すぐにたどり着くことができるでしょう。
飯盛文珠堂への道

開発が進行中の福岡市西区。都市高速が建設され地下鉄も開通し、福岡市の急激にその姿を変えつつある場所のひとつです。都市高速の下、西片江交差点から福岡大学の横を通り住宅街に入ります。
ここからは一本道のはず。道なりに進んで行くと、「田」という交差点で急に視界が開けます。住宅地を抜け、水田が広がる場所に入り飯盛山が見えました。

飯盛交差点  飯盛神社案内板1

室見川を渡り、飯盛交差点を過ぎると飯盛神社の一つ目の案内板が見えます。

飯盛神社案内板2  飯盛神社駐車場

その交差点を左折するとすぐに二つ目の案内板があり、そこを右折します。道なりに進めば飯盛神社。手前に飯盛神社の駐車場があったのでここで車を止めました。後で分かったことですが、飯盛文珠堂にも駐車場がありますので車の場合はそのまま進みましょう。

飯盛神社前  飯盛文珠堂入口

飯盛神社の前を通り過ぎると飯盛文珠堂への案内板が見えます。ここが飯盛文珠堂への入口です。

飯盛文珠堂 - 水紀行(福岡その弐飯盛文珠堂)


豊かな森の中に飯盛文珠堂はありました。耳を澄ますと水の流れる音が聞こえてきます。夕暮れ時の飯盛文珠堂。採水に来ている人はそれほど多くはありませんでした。
飯盛文珠堂

飯盛文珠堂の森  飯盛文珠堂駐車場

飯盛文珠堂の入口を進むと、豊かな緑が目に飛び込んできます。宅地開発が制限され、開発の手から守られている森です。飯盛文珠堂の手前に駐車場があります。平日午後ということで車は少なかったようですが、皆さんここまで車で来られていました。

飯盛文珠堂  知恵の水1

飯盛文珠堂、そして「知恵の水」の採水場です。写真からはよく分からないでしょうが、このようにホースを水が湧き出している口に差込み採水されているようです。

飯盛文珠堂湧水池  湧水池へ注ぐ水

「知恵の水」のすぐ横には湧水池。「知恵の水」からの水とともに、山の上からの表流水もこの池に流れ込んでいます。水の流れを巧みに制御し有効に使える工夫が施されています。想像の域は出ませんが、上古の昔からこのような工夫は施されていたのではないでしょうか。そして、この大切な水を守るためにこの場所は昔から神域であったのでしょう。今も地域の方々から篤く信仰されています。

知恵の水2  飯盛山

石でできた井戸枠の中から水がこんこんと噴出しています。確かこの「知恵の水」は井戸とされていたはず。自噴井戸のようです。本当はそんなことはどうでも良いことなのですが。
この「知恵の水」は、飯盛山が育んだ水です。それだけは確かで、それだけで十分です。

飯盛神社下宮 - 水紀行(福岡その弐飯盛文珠堂)


飯盛山頂上が飯盛神社上宮、中腹に中宮、そして麓に下宮があります。上宮は現在、拝殿はないようです。
飯盛神社下宮

飯盛神社下宮1  飯盛神社下宮2

飯盛神社下宮の表です。駐車場から入るとうっかり横から境内に入ってしまいますので気を付けた方がよいでしょう。

手水舎1  手水舎2

飯盛神社下宮の手水舎。この水は自然水かどうかはわかりませんが、参拝者の参拝前の禊ぎの水であることには変わりはありません。
飯盛文珠堂の「知恵の水」をちょうど採水に来られていた家族連れの方たち。小さなお子さんが二人。採水の後、お母さんが子供たちを飯盛文珠堂にお参りをさせていました。子供たちの将来を思い、「学業祈願」のためにお母さんはこの「知恵の水」を子供たちに飲ませているのでしょう。子を思う母親の心。殺伐とした報道が多い昨今、この家族連れの方々は少しだけ私の心を穏やかにさせてくれました。


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