女鹿清水

[ 湧水 ] 「乳の観音様」とも呼ばれる観音堂にある自然水。

沢と沢に挟まれた小さな峰の上にある「女鹿清水」と呼ばれる岩清水の採水場。

広域農道「京筑アグリライン」沿いの案内板「女鹿の名水」が目印で、そこから森林の中に50mほど入ったところに観音堂があり、そのそばの岩肌から岩清水が湧出しています。

築上町のウェブサイトの説明によれば、

「炭焼人が、親子の鹿を湧水で介抱し助けた。その鹿が観音様の化身だと知って、その水が湧きあがる地に観音堂を建て女鹿清水観音としてまつったとされる古事が、今日まで信仰されている。この湧水を飲むとお乳の出がよくなるといわれて、乳の観音様の水として、水を汲んで帰る方が絶えない。」

とのことです。

取水口はお堂のそばとそこから10mほど離れた池側に二つあり、ともに湧出点から引水され、パイプから水が流れ出しています。この採水場は、女鹿清水庵奉讃会が清掃等の維持管理活動を行っているそうです。

「清水」を「しょうず」と読むのは、環境省選定名水百選「お清水（おしょうず）」がおそらく一番有名でしょうが、やはり普通には読めないでしょう。「手水舎」を「ちょうずや」と読むように、「水」はかつてある地域においては「うず」と発音されていたのかもしれません。

九州人

アクセス

場所：福岡県築上郡築上町大字小山田
JR日豊本線「築城駅」下車、以降公共交通手段なし

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