曽屋神社御神水「井之明神水」 | 神奈川県秦野市曽屋

[ 湧水 ] 秦野市の曽屋神社にある復活した湧水。

曽屋神社御神水「井之明神水」

詳細

秦野市街地の北側を走る国道246号線バイパス。このバイパスの下、河原町から戸川へ抜ける道、県道705号線沿いにある曽屋神社(曾屋神社)に「井之明神水」と名付けられた湧水の採水場があります。

曽屋神社は、かつて「井之大明神」「井之明神社」と称していたことから、それに因み「井之明神水」と名付けられたそうです。

この水源は、この地域の人々の水道水源だったそうですが、昭和30年代に一度埋められてしまったそうです。
水は貴重なことは言うまでもなく、上古の昔から水源地は聖域とし水を守ってきた日本人。ここに神社があるのも決して偶然ではなく、水源地であったからこそ神社があったのでしょう。

それを埋めてしまうとは何という愚行かとも思いますが、当時の時代背景からすればやむを得なかったのかもしれません。

前を走る道路は、秦野市が最初に開発した工業団地と平塚市を結ぶ重要な道路です。街を開発するのに川はとても邪魔な存在です。
小さなせせらぎなどは暗渠などにせず埋めてしまった方が早い。こうして水道水源は埋められ、湧水がこれほど豊富な土地であるにも関わらず、神奈川県水道局から受水せざるを得なくなり、挙句の果てに地下水を汚染が確認されるまでになってしまいました。

現在の「井之明神水」は、平成16年12月に神社・神職・氏子の尽力で復活したものだそうです。

この復活した「井之明神水」の水を求めて地域の人々はもとより、県外からも「お水とり」などで来られる方がいらっしゃるそうです。

井戸を掘るとおこられたというほどこの湧水を大事にしてきた曽屋の人々。時代が変わろうとも、その気質は今に受け継がれているようです。

参考資料

リンク

アクセス

場所:神奈川県秦野市曽屋
小田急「秦野駅」下車、徒歩30分


より大きな地図で 日本の名水 神奈川県 を表示

神奈川県の名水・湧水(水汲み場)・水関連情報一覧
神奈川県の名水・湧水(水汲み場)・水関連情報、市町村別の一覧です。
タイトルとURLをコピーしました